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不同沈下

なぜ沈下が起きるのか

地盤は水と空気と土から構成され、地盤沈下が起きやすいのは水分を多く含んだ地盤です。そんな地盤に建物がのると、徐々に水や空気が抜けていき、地盤の体積が減少してゆきます。この現象を圧密沈下といいます。圧密沈下は、建物をのせてすぐに現れるのではなく、数カ月から数年経過してようやく現れるのが普通で、一度沈下し始めると建物の荷重と地盤の強さがバランスを得るまで継続します。

不同沈下

地盤沈下が生じても、その沈下が建物とその周辺構造物に対して均一だとしたら、建物は大きな被害(ゆがみや外壁の崩壊など)も受けず、住む人が不快感を訴えることもないでしょう。 ところが、沈下が水平でないとき(実際はこちらのほうが非常に多い)、つまり四角い建物であれば、どこか一辺の沈下が早いと、建物は傾いてしまいます。こうした均一でない沈下を不同沈下と呼びます。 傾いて沈下するのと、まっすぐに沈下するのとでは、非常に大きな違いがあります。家が傾いてしまうと、部分的に荷重が加わり、まず骨組みにあたる構造材にゆがみが生じます。もともと直交していた部材同士が斜めに変形していけば、その構造材につながる壁や床までゆがみが伝播してしまうのです。
建てたばかりの頃はちゃんとしていたのに、1年後に扉がぴったりと閉まらなくなったというのは、すでに不同沈下が生じている可能性があります。

不同沈下の発生原因

①荷重が偏っているような場合

軟弱地盤の上に荷重が偏っているような建物を建てた場合、不同沈下を起こす原因となります。荷重を均等に分散すれば安定するのですが、ある部分だけに特別な重さが加わることになり、その部分が他の部分と比べ急速に大きく沈下してしまいます。(家が傾いてしまう。) 隣にビルなどが建つ可能性のある商業地域などで、地盤に伝わる荷重バランスが一様でないために重いほうへ傾いてしまうこともあります。隣接してビルなどが建つときは注意する必要があります。


②切り土・盛土

山や丘を造成する場合、山側部分を切り崩し、その土砂を谷側へ盛土して造成します。表面上は同じ地盤に見えても、土の中では切土地盤と盛土地盤に分かれていることになります。切土と盛土にまたがって建てられた建物は、不同沈下を起こしやすくなります。盛土に粘土分が多く含まれた土を使用したり、ガラなどがまじって埋められた場合、十分に締固めできないため、雨水などが流れ込んで隙間ができてしまうのです。切土のほうはもともとの地盤を切っただけですので、硬く締まっているのですが、盛土の部分だけが沈下してしまいます。


③地層の傾斜・軟弱層の厚さ

地形が変化に富み、地層が傾斜していたり、軟弱地盤の間に硬質地盤があるような場合、建物の下の軟弱層の厚さが一様でないことがあります。軟弱層の厚い部分ほど沈下量が大きくなるので、不同沈下が起きやすくなります。


④瓦礫による盛土

瓦礫による盛土を行っているような場合、雨水の浸透により瓦礫の隙間に土砂が流れ込んでしまい沈下が発生します。
また、締固めが不十分だと、瓦礫が動いてしまい沈下することもあります。


⑤雨水や地下水が土を動かす

雨水や地下水は土の中へ浸透し、流れやすい方向へ土を動かそうとします。表土も地下に向かって流れていきます。


⑥埋土・盛土の締固めが不十分

樹木の抜根跡・防空壕跡・ゴミ捨て場跡・池や吸込跡などを埋土したり、地下室・車庫・擁壁などを造った後に余掘を埋戻す場合、締固めが不十分だと④・⑤と同様に土地が沈下することがあります。

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